指先で商品を紹介する

他人事のように書いているのは、結局ネイリストにはならなかったから。
当時はアルバイトをしながら、週1回、片道2時間かけて東京に出て、3時間の授業を受けて2時間かけて帰る。
そんな生活に疲れてしまい、私は東京に出ることをあきらめました。
というより、自分には田舎のペースが合っているのではないかと思い始めたのです。
後に、東京のスピードについていけなかったのは、千葉県の田舎から通っていたからではないか?と大手化粧品メーカーの営業さんに指摘されましたけどね。

紆余曲折ありましたが、たとえ週1回でもネイルスクールに通ったことは私のキャリアにおいて、大いに役立ちました。

なぜネイリストにならなかったかはさておき、自分の爪の手入れどころか、化粧品売り場という職場柄、美容部員さんの爪の手入れも休憩時間に請け負って、化粧品売り場での私の地盤固めに役立ったのです。

そう、化粧品という商品は指先に神経を集中させて商品を紹介するのですよ。

お客様にファンデーションや口紅の色を選んでもらうときも、まずは手の甲に色をのせて見せる。
スキンケアのタッチアップも、指先を感じてもらう。

私はメーカーに所属する美容部員ではありませんでしたが、美容部員さんの不在時に接客をする身としては、ずいぶん紹介した商品の購入率が高かったのではないかと思っています。

しかし、化粧品売り場とはいえ、小売業です。
他のお仕事もあります。
どんなに頑丈にネイルを塗っていても、3日ではがれる。

休みの度にネイルを塗りなおす日々。

すでにジェルネイルは日本に上陸していましたが、セルフでできるようなものでもなく、プロキットとして販売されているものはUVライト別売りで20,000円ほどしていました。
そしてUVライトも高かった!

長持ちしそうだなぁと思いつつも、コスト的に手が出せずにいたジェルネイル。
UVライト込で10,000円でおつりがくるようになったのは、本当につい最近なのです。



LEDタイプがセルフ用の普及を後押しした。

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